市営球場を再整備/宮古島市
年明けにスタンド解体/防災機能の強化図る
宮古島市が、カママ嶺公園内にある市営球場の再整備に着手する。年明けすぐに球場バックスタンドの解体工事に着手。6月から球場の内外野および周辺スタンドの整備を2年ほどかけて行う予定だ。市当局が開会中の市議会(真栄城徳彦議長)12月定例会一般質問の中で明らかにした。この日の一般質問には5氏が登壇して当局の考えをただした。
市営球場は1979年に整備された。以来30年以上にわたって多くの市民が利用してきた。今でも土、日曜日になると、児童生徒の野球大会や一般の草野球大会でにぎわう球場だ。
ただ、ここ数年で老朽化が急速に進んだ。バックスタンド内部ではコンクリート片が落下するなど危険な状態が続いている。
この件について質問したのは下地勇徳氏。春に大学野球や社会人野球のキャンプが集中することなどを指摘し、球場確保の点を含めて当局の考えを聞いた。
これに対し長濱政治副市長が答弁し、カママ嶺公園が市の防災計画で広域避難場所に位置付けられていることを強調。「防災機能の強化を行う上で、市営球場を避難広場の一部とすることを目的に、既存の球場を解体する」と述べ、再整備の方針を示した。
具体的にはバックスタンドの解体撤去工事に来年1月中旬に着手、2月中に工事を完了するスケジュールを説明した。その上で「来年6月から球場内のグラウンド整備や周辺スタンドの整備を行う予定」とした。
担当課の都市計画課によると、規模は既存球場と変わらない。バックスタンドを解体した後、グラウンド整備に入る6月までの間は草野球などの試合ができるような方向で市と野球連盟が調整している。
この日の一般質問には下地氏のほか下地智氏、垣花健志氏、山里雅彦氏、嵩原弘氏が登壇。農林水産業をはじめ福祉、道路行政、教育などさまざまな分野で当局の考えをただした。