機械刈り、全体の7割/宮古本島キビ収穫
前期に比べ7ポイント増/背景に高齢化と労働力不足
宮古本島の2013-14年産サトウキビで、収穫面積に占める機械刈りの割合が全体の69%になっていることが分かった。機械化が急速に進んでおり、農家の高齢化に伴う労働力不足が背景にある。トン当たりの機械(ハーベスター)刈り料金は4500円。
申し込み状況(11月27日現在)は、12日に開かれた宮古地区ハーベスター運営協議会で示された。
全体の収穫面積は4080㌶で、このうち2824㌶が機械刈りとなる。申し込み件数は2792件。
地区別の全体収穫面積は▽平良1415㌶▽城辺1551㌶▽上野486㌶▽下地626㌶-。機械刈りは▽平良926㌶(全体に占める割合65%)▽城辺1011㌶(同65%)▽上野386㌶(同79%)▽下地499㌶(同80%)-。全体に占める機械刈りの割合は下地が最も高い。
申し込み件数は▽平良980件▽城辺953件▽上野396件▽下地463件-となっている。
それぞれ前期の申し込みを上回っており、宮古本島全域で進む機械化の波を印象付けた。関係団体は機械利用率上昇の要因として農家の高齢化に伴う労働力不足を挙げている。
ハーベスターは20数年前から稼働しているが、導入した当初の利用率は伸び悩んだ。その後、旧市町村が利用料金の一部を補助してきたことなどから利用率は右肩上がりで推移。ここ数年は急上昇している。
市は今期、機械刈り農家に対するトン当たり500円の補助を打ち切る。このため利用料金4500円は全額農家負担となる。
今期稼働するハーベスターは全82台。前期に比べて10台増えている。