「神の島」の絆深める/大神・島尻婦人会がシンポ
大神・島尻婦人会(島尻陽子代表)の文化・歴史のシンポジウムが14日、島尻のパーントゥの里会館で行われた。お年寄りたちが円卓形式で、ざっくばらんに意見を交換した。大神島から参加した女性は「大神島には昔は旧盆は無かった。今は、ウヤガン(祖神)祭が終わってから先祖にごちそうを供えている」と語った。
同会は、地域の中で女性が生き生きと生活し、地域の活性化に寄与するのが目的で、今年4月に設立された。活動のタイトルは「継なごう神の島・大神・島尻の絆」。
市地域づくり支援事業による補助金で活動を実施し、今年から3年を計画。活動は、地域の歴史と文化を学ぶことで途絶えた交流をよみがえらせ、現在行っているグリーンツーリズムやマングローブガイド、大神島ガイドなどを生かした収入源につなげ雇用を生み活性化につなけでいくのが狙い。
この日の参加者らは、昼食を食べた後、座談会的な雰囲気で意見を交わした。
司会は島尻地区の宮島観光サービスの辺土名忠志代表が務めた。大神で暮らす女性は「大神と島尻は、昔からウヤガン祭で交流は活発だった。大神では現在もウヤガン祭で島の発展、繁栄を祈っている。今の島尻ではウヤガン祭をやっていないので、交流は少ない。神事をしてください」と提言した。
島尻の女性は「島尻では旧盆の送り火の日は、ミズナ和え物料理を食べている。昔からの習わし」と説明した。
シンポ終了後、島尻会長が大神の参加者らに草刈り機1台を寄贈した。