宮古工業が優勝/カギスマ(鍵島)甲子園
生徒らが施錠運動展開
自転車などの窃盗犯罪抑止のため、宮古かぎすま安全なまちづくり協議会(会長・下地敏彦市長)が主催し実施した「カギスマ(鍵島)甲子園」で、宮古工業高校(宮里幸利校長)がトップの成績を収めて優勝し24日、同校で表彰式が行われた。
同運動は宮古島署(宮城英眞署長)と同協議会が連携し、管内で増加傾向にある自転車盗難を防止するため、犯罪発生の要因となっている無施錠による被害を抑止する目的で行われた。
自転車利用の多い児童生徒に施錠の習慣化を身に付けさせる運動として10月1日~11月29日までの期間、同甲子園に参加表明のあった小中高校を対象に自転車施錠率を調べたところ、同校の施錠率は93・3%と参加校の中では最も高い結果だった。
表彰式で下地市長から同校生徒会長の久貝勇介君(2年)に表彰状が手渡された。下地市長は「全校生徒が一致協力し施錠運動を行い、その成果が上がっている。物を大切にするという意味でも、さらに取り組みを続けてほしい」と述べ受賞をたたえた。
久貝君は「鍵掛けの習慣はこれからも学校全体が一丸となって、良い成果が出せるよう呼び掛けなどを続けていきたい」と述べた。
宮城署長がこの10年で犯罪発生率は半減しているが、自転車窃盗は相変わらず多いことを説明した上で、「犯罪機会に遭わせないというこの運動で、世の中の規律の意味も高まり、宮古全体の安全安心なまちづくりにつながっていく」と話した。