10/12
2024
Sat
旧暦:9月10日 赤口 己 
政治・行政
2010年9月22日(水)9:00

米掃海艦が初入港/「親善・友好が目的」

市民団体ら50人が抗議

米海軍佐世保基地に配備されている掃海艦「ディフェンダー」が初めて入港した=21日、平良港第1ふ頭

米海軍佐世保基地に配備されている掃海艦「ディフェンダー」が初めて入港した=21日、平良港第1ふ頭

 米海軍佐世保基地(長崎県)に配備されている掃海艦「ディフェンダー」(全長74㍍、1312㌧、乗員80人)が21日午後、平良港に入港した。同港に米軍艦艇が寄港するのは本土復帰後初めてで、沖縄の民間港への寄港は2007年以降3度目。米海軍司令部広報報道部は「日米親善や友好が目的」としている。港には、寄港に反対する市民団体や労組ら約50人が集まり「強行入港反対」と抗議した。寄港は24日まで。



 米軍艦艇の民間港への寄港は、日米地位協定で認められているが、県や市は外務省を通じ自粛を求めていた。
 平良港前では、寄港に反対する市民団体や労組らのメンバーが集まり「平良港の軍事利用は反対」などと書かれた横断幕を掲げ、抗議の声を上げた。


 仲井真弘多知事は、「民間港湾は、民間船舶の運航を目的として設置されたものであり、緊急時以外は米軍の使用は自粛すべき」としたコメントを発表。下地敏彦市長は「戦争の記憶を持っている人たちのことを考えると(入港は)残念だ」と述べた。


 同艦のアンドリア・スロウ艦長は「友好親善が目的である」ことを強調。「島の歴史と文化を学ぶことを楽しみにしている」と語った。
 集まったマスコミに同艦内部が披露され、担当者から掃海艦の任務や特徴などが説明された。同日夜には、平良のレストランで地元関係者を招いての「夕食会」が開かれた。


 同艦の寄港については、市が外務省沖縄事務所などに対し、自粛を求める文書を提出していたが、21日までに「なぜ、寄港を認めないのか」「なぜ自粛の要請をするのか」などといったメールやファクスが全国から百通余り届いたという。同日、下地市長が明らかにした。


 ディフェンダー 現在は佐世保に前方配備されているが、2009年5月まではテキサス州インゲルサイドを母港としていた。機雷除去を主な任務とし、04年にはハリケーン・カトリーナが通過した後のミシシッピー川の被害調査を含む支援や偵察任務なども行った。第7艦隊の担当区域における任務の支援のために沖縄や横須賀、屋久島、韓国の鎮海、釜山、済州島などに寄港している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年10月12日(土)9:00
9:00

広島から初のチャーター便/JTA

ツアー客112人来島   日本トランスオーシャン航空(JTA)が運航する広島-宮古チャーター便が11日、宮古空港に到着した。ツアー客ら112人が2泊3日の日程で宮古観光を満喫する。同社によると11月は広島を含め4地域からチャーター便が就航するという。

2024年9月21日(土)9:00
9:00

地域クリエイターに学ぶ/商工会議所

講師に中村、安田さん/新商品開発セミナー   宮古島商工会議所は19日、地域クリエイターと一緒に考える特産品ブラッシュアップ&新商品開発セミナーを同所で開催した。中村美樹さん(クリエイティブファクトリー・パパラギ)、安田澄江さん(ミヤコブライド)らが…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!