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産業・経済
2014年6月22日(日)9:00

船着き場に砂流入/久松赤浜

漁出られず「死活問題」/漁師ら、県や市に対策訴え


防波堤の内側に砂が流入し出入口をふさぎ漁船などが沖に出られない状況になっている平良久松地区の通称「赤浜の船着き場」。現在、砂は地元の人たちの手によって除去されている=6月10日ごろ撮影(写真提供・粟国恒広氏)

防波堤の内側に砂が流入し出入口をふさぎ漁船などが沖に出られない状況になっている平良久松地区の通称「赤浜の船着き場」。現在、砂は地元の人たちの手によって除去されている=6月10日ごろ撮影(写真提供・粟国恒広氏)

 平良久松地区の通称「赤浜の船着き場」が沖合から流入したと見られる砂で埋まり、漁師が漁に出られない状況が出ている。地元の人たちは、船着き場西側で工事中の伊良部大橋の影響ではないかと見ている。市によると県が10月ごろに堆積した砂の除去作業を行うとしているが、漁師たちは「死活問題」として県や市に早急な対応を求めている。

 同件については、粟国恒広市議が市議会3月定例会と6月定例会の一般質問で「伊良部大橋工事の影響による砂の流入が止まらない」と指摘。船舶の出入港が出来ない状況を訴え、市に何らかの改善策を求めた。

 20日に行われた6月議会一般質問で粟国氏は「砂の流入が多く、除去しても作業が追い付かない。砂は防波堤の下を通り流入していることから、防波堤がいつ崩れてもおかしくない状況。1日も早く県と協議し、砂の流入を食い止めるとともに防波堤の整備をしてほしい」と訴えた。

 村吉順栄農林水産部長は「県が10月ごろ砂の除去作業を行う。この間、漁船が出入りできるよう対応を検討したい」と答弁した。

 下地敏彦市長は、県の除去作業を見守る考えを示したが、防波堤の整備については「漁港ではなく、これまで慣例として使ってきた船揚げ場であるという程度で、そこに防波堤を作るとなるとかなりきつい」と難色を示した。

 粟国氏によると赤浜の船着き場は、以前は約30隻の漁船が利用していたが、今では約10隻が利用している。

 船着き場を囲むように手作りの防波堤があるが、片方は台風などの災害で壊れた。

 防波堤は岩石の上にコンクリートを流しただけの簡易なもので、粟国氏によると防波堤を支えている岩石の隙間から砂が流入しているという。

 流入した砂は過去、地元の人たちが3回にわたり除去し、船舶の出入りを確保したが、2~3カ月でまた同じ状況になるという。粟国氏は「台風シーズンになると、作業は追い付かない」状況という。

 「久松漁港に移動すればという声もあるが、そこはもう別の船舶でいっぱいだ。この船着き場は神も祭られており、利用する漁師にとっては神聖な場所。そう簡単に移動はできない」と話し、市や県に早急な対応を求めている。


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