04/24
2024
Wed
旧暦:3月15日 大安 丁 
産業・経済
2014年8月9日(土)9:00

今期産マンゴー 32.6%増の126トン/5割以上加工用へ

JA取扱量 品質管理に課題も


見込み量を上回るマンゴーが搬入されているJAおきなわ農産物集出荷施設=(資料写真)

見込み量を上回るマンゴーが搬入されているJAおきなわ農産物集出荷施設=(資料写真)

 JAおきなわの宮古島産マンゴー取扱量が7日現在126㌧に達し、見込み量を大きく上回っている。この段階で前期比32・6%増の実績だ。ただ、搬入されるマンゴーの5割以上が規格外の加工品用として処理されており、品質の面で課題を残す。JA宮古地区営農センター農産部では「今年は特に病害虫被害のマンゴーが多い」と指摘し、品質管理の徹底を促している。

 JAの今期取り扱い見込み量は約70㌧。開花の状況などを見て当初の115㌧から下方修正していた。

 しかし、収穫が始まると予想を上回るペースで搬入され、最終的には130㌧以上になる見通しだ。

 JAで取り扱うマンゴーは、4月に供用を開始した新しい集出荷施設に搬入されている。6月中旬から取り扱いを開始し、今月7日現在で約130戸の農家が搬入している。

 集荷したマンゴーは、人の目で果実の状態を識別した後、選果機で糖度やサイズを測定する。人の目で見て規格外であったり、糖度が12度以下だったりした場合は果実として市場に出回ることはなく、加工品用として別に回されている。

 このようにして加工用扱いとなったマンゴーは7日現在で68㌧に及び、取扱量の5割を超えている。前期の加工用は全体の2割にとどまっていることから、実績ベースで加工品用が増えていることが分かる。

 JAは、「今期は横に太らないマンゴーが多く、尻の部分が青いままの果実も多い傾向にある」と品質面の課題を指摘した。

 マンゴーは、果実のまま市場に出す方が収入面はプラスになるため、農家所得の向上を考えれば加工用の増加は好ましくない。

 品質は天候にも左右されるが、ブランドの確立に向けては島外に出荷するマンゴーの品質はばらつきのない統一性が求められる。

 JAは、徹底した栽培管理に伴う市場価値の高いマンゴー生産を農家に促している。原則的に①赤いマンゴーをつくる②ポトリ果は持ち込まない③病害虫や病気に注意する-の基本を守るよう呼び掛けている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!