ソーラーカー世界最速に挑戦
篠塚建次郎氏が下地島空港で
世界一過酷なカーレースといわれるパリ・ダカールラリー(1997年)で、日本人初の総合優勝を成し遂げた経験を持つ篠塚建次郎氏が20~22日の3日間、下地島空港においてソーラーカーによる世界最速ギネス記録に挑戦する。きょう19日はテスト走行を行う。ギネス記録へのトライに先立ち篠塚氏は18日、市平良庁舎で会見し、記録更新に向けた意気込みなどを語った。
会見で篠塚氏は「昨年もアフリカで最速記録に挑戦したが、達成することができなかった。リベンジは太陽光の条件の良い沖縄でと考えていたところ、下地島空港が最適地であることを知り、宮古島市の強力な働き掛けでギネス記録挑戦の場として使用することができた」と、下地島空港で挑戦することになった経緯を説明した。
これまでに篠塚氏は2008年のソーラーカー世界レースで優勝し、10、11年の南アフリカ、オーストラリアレースでも優勝の経験を持つ。また、13年には電気自動車一充電航続距離(途中無充電)のギネス記録に挑戦し、1300㌔を樹立した。
現在、ソーラーカーによる最速記録はオーストラリアのサンスイフト・アイビー・チームが11年1月に出した88・738㌔がギネス記録に認定されている。
篠塚氏は「南中高度の最も高い時間に記録を塗り替られるよう頑張りたい。天気も回復傾向にあるので、記録更新への自信は5割以上だ」と述べた。
会見に同席した下地敏彦市長は「ソーラーカーによる世界最速記録が達成できれば、これはすごいことだ。世界中から下地島空港が注目されることになる。国際的な宣伝になることは間違いない」と述べ、篠塚氏にエールを送った。