本番向け連携最終確認/来月6日に県総合防災訓練
地震、大津波想定/72機関2000人参加
大規模な地震災害の発生を想定し、多良間や伊良部から避難民・疾病者を乗せた自衛隊のヘリが平良のトゥリバー地区に着陸するなどの県総合防災訓練(主催・県、宮古島市、多良間村)が9月6日午後1時半から平良港下崎埠頭を主会場に実施される。訓練には県、各県立病院、県警、各市消防本部、海上保安本部など72機関・団体、総勢約2000人が参加する予定。同訓練に伴う2回目の地元会議(最終会議)が22日、下地農村環境改善センターで開かれ、参加者らはリハーサルと本番に向け、役割分担などを再確認した。
同訓練は、大規模な地震などによる各種災害の発生を想定。防災関係機関及び地域住民などの参加のもと、総合的に実施することにより、災害発生時における防災関係機関の連携・対応状況を検証・確認するとともに、広く県民の防災意識の高揚を図るのが目的で開催される。
リハーサルは9月5日午後1時半から主会場で実施される予定。
本番の基本想定は、9月6日午後1時30分ごろ、宮古島北方沖約50㌔を震源とする強い地震が発生。同32分、沖縄気象台から宮古島北部、伊良部島、下地島、多良間島で震度6弱、石垣島で震度5強という震度速報が発表された。同時に宮古・八重山に大津波の警報が発表された。このため、県、市町村では、災害対策本部を設置した。
本番では、住民の避難訓練、自衛隊の偵察機2機導入、ヘリによる海上からのつり上げ救助訓練、電話・電力・水道設備の復旧訓練などを展開する計画。
長濱政治副市長は「大規模な防災訓練では、参加者がそれぞれの分野、持ち場で十分に対応できるよう期待している」と述べた。