チャーター便就航へ/FDA
年末年始 名古屋・静岡・宮古
【那覇支社】地域航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA、須川恒次社長)は26日、名古屋・静岡ー宮古島間に直行チャーター便を12月27日から来年1月5日の年末年始に再度運航すると発表した。
FDAは期間中に名古屋発着7本、静岡発着2本の計9本の往復直行チャーター便を利用したパックツアーを予定し、滞在期間は3~4日間。旅客需要に応じて短期・長期滞在を設定する。今年のゴールデンウイーク期間中に同区間で運航したチャーター便の平均搭乗率は約90%と好調だった。
また、12月1~10日に松本(長野県)を加えた久米島・宮古島周遊型ツアーの直行チャーター便を運航する。松本発着3本、名古屋発着3本、静岡発着2本の計8本。1泊目は久米島、2泊目が宮古島に宿泊するコースで、両島への移動も直行便を利用する。それぞれの島に24時間(丸1日)滞在し、両島を巡るツアーを3日間行程で組めることにより、利便性の向上を図る。
FDAは本社が静岡県にあり鈴与が100㌫出資する民間の航空会社。初就航は2009年7月。現在は名古屋、静岡を中心に札幌や青森、松山、福岡、鹿児島など12路線に就航している。機材はブラジルのエンブラエル社製のERJ170型(76席)3機と175型(84席)5機を保有。
同日の会見には、FDAの青山修一部長や宮古島市の長濱政治副市長、久米島町の大田治雄町長らが出席した。
青山部長は、宮古島市と久米島町から熱心な誘致活動を受け期待に応えたいとの思いを話し、「GWにトライアル的に宮古島へ運航したが、確かな手応えを感じた。冬場に向けたチャータープランを遂行して、大勢の方が両島に訪ねてくれるよう微力ながら頑張っていきたい」と意気込みを見せた。
長濱副市長は「要請を重ねて実現でき、大変喜んでいる。従来にない離島間の周遊型観光であり、今後県内離島でも広く生かせるのではないかと注目している」と話した。さらに「受け入れ態勢は万全であり、観光客には心を込めて接待したい」と抱負を述べた。
FDAは宮古島単独直行チャーター便については、需要が高まるシーズンなどを中心に今後も継続的に運航する計画。宮古島・久米島周遊型チャーター便については、今回の設定を市場調査のトライアル運航と位置づけ、ツアー商品の売れ行きが好調であれば、来年2~4月の運航も検討する。