消防署の役割学ぶ
「救急の日」イベントに親子連れ
市消防本部は13日、市内の大型スーパー駐車場で救急の日イベントを開催した。会場にははしご車や今年1月に導入された最新型の高規格救急車の展示のほか、AED(自動体外式除細動器)心肺蘇生法体験などのコーナーも設けられ、親子連れや買い物客らが救急医療の現場を体感しながら消防署の役割とその大切さについて学んだ。
同イベントは、9月9日の「救急の日」と「救急医療週間」(9月7~13日)にちなみ行われた。
会場では、展示された高規格救急車の内部に設置されている機器や機能について消防署員が子どもたちに分かりやすく説明した。
また大きなはしご車に試乗して大喜びの子どもたちを親たちがデジタルカメラで撮影する姿も見られた。
特設のテントでは心肺蘇生やAEDの取り扱い講習なども行われた。
将来は消防署員になることが夢と話す知念秀周くん(5)は「はしご車に乗ってとても楽しかった。将来は消防署で働きたい」と笑顔で話した。
母親ののり子さんは「秀周は以前から消防車や消防の仕事が好きだったのできょうは良い経験ができて良かった」と話した。
そのほかにも会場では、塗り絵のコーナーなども設けられ、参加者たちはいろいろなイベントを通して救急医療に対する意識を高めていた。
宮古島市消防署によると、昨年1年間の救急出動件数は2807件で、2012年の年間出動件数2636件を171件上回り年々増加傾向にある。
昨年の出動件数のうち、救急搬送人員は2519人。傷病程度別にみると軽症者が1148人。中等症が842人、重症者は459人、死亡が43人、その他が27人だった。
救急搬送人員2519人のうち軽症者が1148人と約46%になる。市消防署は安易な救急車の利用は重症者の搬送にも影響が出るため、適切な利用を呼び掛けている。