宮総実、沖尚下し16強/高校野球秋季大会
公式戦2勝目に金星
高校野球の第64回県秋季大会は15日、沖縄セルラースタジアム那覇などで2回戦を行い、宮総実が優勝候補で第1シードの沖縄尚学を6-4で破り、16強入りを決めた。部員10人の宮総実は公式戦2勝目にして大金星。沖尚の5季連続甲子園出場を阻んだ。次戦は21日午前10時試合開始。沖縄市のコザしんきんスタジアムで名護と対戦する。
先攻の宮総実は初回に先制。相手の失策を逃さず3点を奪って攻撃の流れを作ると、二回にも2得点して序盤に5点を挙げた。
その後は地力に勝る沖尚にじりじりと追い上げられる苦しい展開に。六回終了時点で5-4と1点差まで迫られたが七回表に貴重な追加点を挙げ、粘る沖尚を力で振り切ってみせた。
宮総実は沖尚の3人の投手を前に14三振を喫したが8安打を記録。好機の安打で6得点を挙げた。
投げては先発左腕の友利叶夢(かなむ)が10安打を浴びながら完投。カーブとスライダーを武器にコーナーを丁寧につく投球で沖尚打線をほんろうした。
根間塁主将は「相手は県内のトップなので思い切りプレーすることだけを心掛けた」とコメント。「快進撃を続ける」と息巻いた。
神里正太監督は「10人全員の勝利。相手はいろいろな面でレベルは上だが、自分たちの野球を見失わずに最後までやり通すことができた」と勝因を語った。
秋季大会は、来年春の全国大会(センバツ)を懸けた県予選。準優勝以上で九州大会出場権を獲得、同大会の成績によってセンバツ出場校が決まる。