少雨でキビ枯れ目立つ
14日からかん水実施へ/城辺の一部地域
宮古地区全体で31万㌧の豊作が見込まれている2014-15年産サトウキビだが、城辺の一部の地域で少雨被害が出ている。青葉が極端に少なく、葉の多くが枯れてしまっている圃場が点在、一部では葉のロール現象も見られる。宮古島市など関係団体は6日に対策会議を開いて協議。このまま雨が降らなければ14日から大型トラックでかん水作業を実施する方針だ。
市によると被害が出ているのは城辺地区の保良、吉野、仲原、西東、七又、皆福など。城辺以外でも被害が出ている地域はある。
今夏の雨は、全体ではなく部分的な雨が多く、一部の地域ではほとんど降らなかったという。城辺で被害に遭っている圃場はこのような地域に該当し、雨に恵まれなかったとみられる。
少雨被害は一目瞭然。その他の地域で見られるような青々とした葉が極端に少なく、茶色に染まって枯れてしまっている。
特に灌漑施設がない地域の被害が大きい。一部では葉のロール現象が見られるほか、圃場の地割れなども確認されている。
農業関係団体の干ばつ対策会議は市役所上野庁舎で開かれた。参加者は被害の状況を確認した上で今後の方針を協議。台風19号が雨をもたらす可能性を見極めながら、少雨が続く場合は14日からかん水を実施することを決めた。