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産業・経済
2014年10月9日(木)9:00

消費者は「品質」重視/マンゴー課題解決研修会

病害予防の徹底を


研修会でマンゴー生産における課題と解決策を共有する生産農家ら=8日、県宮古合同庁舎

研修会でマンゴー生産における課題と解決策を共有する生産農家ら=8日、県宮古合同庁舎

 県宮古農林水産振興センター農業改良普及課が主催するマンゴー課題解決研修会が8日、県宮古合同庁舎で開かれた。参加した生産農家が東京都におけるマンゴーの市況動向を把握しながら課題と解決策を共有した。講師で県流通・加工推進課主幹の上原弘樹さんは「消費者は価格より品質を重視する」と述べ、病害予防対策の徹底を促した。

 この日の研修はマンゴーの市況動向のほか本土への輸送実績と課題、栽培管理をテーマに実施された。

 東京駐在の県流通・加工推進課の上原さんは、東京都中央卸売市場における取扱実績を示しながら県産マンゴーの課題を報告した。

 同市場における2014年産の取扱量は05年と比較して14%減少。市場ではなく個人出荷が増えていることを要因に挙げた。

 取り扱う国内産は14道県と紹介した上で「北海道産が沖縄産出荷の終わりごろに出てくる」と話した。

 有利販売に向けて消費者の心理、行動に関する複数の研究報告を示し、▽消費者の記憶が食品の品質に対する評価に大きく影響する▽日本市場では糖度と酸味が重要▽品質は消費の価値と満足度を決定する(品質優先)-などとした。

 東京市場における県産マンゴーのクレーム事例も紹介した。クレーム内容は炭そ病果、軸腐れ病果、等級選別のばらつき。仲卸業者から「うちは選果場ではないんだ」という苦情を受ける実態を報告した。

 上原さんは改善点として①病害予防対策の徹底②適熟収穫の徹底③保鮮対策④等級の均一化-を挙げ、より品質の優れた県産マンゴーの生産を促した。

 宮古産マンゴーの輸送実績(ピーク時7月1日~同20日の推計)報告では、航空機で387・7㌧、船舶では100㌧を輸送したとする説明があった。


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