迅速な連絡体制を確認/宮古空港
ハイジャックに備え訓練
ハイジャック事件発生を想定した対応訓練が8日午前、宮古空港で行われた。13の関係機関から約20人が参加、事件発生時に連絡体制が有効に機能し迅速、的確に対応できるよう初動訓練を重点に行った。
羽田から石垣に向かう航空機が宮古島の北東50マイル上空でハイジャックされ、給油のため宮古空港に緊急着陸することを想定に実施した。
ハイジャックされた情報を得て、同空港内に下地敏彦市長を本部長とする対策本部が設置された。「航空機の国籍は日本、便名はサシバ航空007便、ボーイング737、犯人は国際テロ組織のメンバー5人、乗員乗客は150人」など、対策本部に次々と情報が入った。
一連の内容を確認した対策本部は、空港が取るべき措置を関係機関に指示。航空機から乗客が解放された場合は、関係機関に協力を要請することを確認し訓練を終了した。
参加メンバー1人が訓練に遅刻したことで、対策本部の設置が遅れた。下地市長は「実際に起こる事を想定して行う訓練。迅速な行動が求められる。人命に関わるものであり、緊張感を持って訓練には参加してほしい」と述べ、出席者全員に自覚と責任感を持って取り組むよう呼び掛けた。