仏で宮古民謡を披露/Hiraraさん
「狩俣のいさみが」など
宮古島市出身でテレビやラジオなどで活躍する歌手のHiraraさんは14日、宮古毎日新聞社を訪れ、今年7月5日から25日までの間にフランス、アヴィニヨンで開催された「アヴィニヨン演劇祭」に出演し、宮古民謡の「狩俣のいさみが」など20曲余りを歌い披露したことを報告した。同演劇祭には同じく宮古島市出身の舞踊家、川満香多さんと一緒に渡仏。故郷の歌と踊りを紹介することができたことなどを説明した。
同演劇祭に沖縄からは2人のほか、「しゃかり」のチアキさんも出演した。Hiraraさんは川満さんが演じる「沖縄芝居」の地方(じかた)として、歌三線を披露した。
早替わりで次々と舞台が展開する中、Hiraraさんは「狩俣のいさみが」のほか、「とーがに兄(すざ)」、八重山民謡の「トゥバラーマ」、沖縄民謡の「黒島口説」など約20曲を歌い上げた。
Hiraraさんは「沖縄芝居の地方をやるのも初めてで、三線を3本使いこなして演奏した。当地での反応は想像していた以上に良く、舞台終了後も多くの人たちから話し掛けられた」と語った。
これまでHiraraさんはスイス、ハワイ、台湾などの外国公演を経験しているが、同演劇祭では、これまで以上の好評を得たことを実感したという。
川満さんとの共演についてHiraraさんは「同じ郷里の人と、世界の舞台で故郷の民謡や踊りを披露できたことを大変うれしく、誇りに思う。これからも世界に向けて宮古民謡を紹介していくことにチャレンジしていきたい」と抱負を述べた。