誘致の取り組み学ぶ/クルーズ客船
連絡協が勉強会
宮古島クルーズ客船誘致連絡協議会(会長・下地敏彦市長)主催の第1回クルーズ客船誘致強化に向けた勉強会が20日、平良港ターミナルビル大研修室で開かれた。国土交通省港湾局産業港湾課クルーズ振興官の林健太郎氏と県文化観光スポーツ部観光振興課誘致企画班長の加賀谷陽平氏が講師を務め、国、県の取り組み状況などを紹介した。
林氏は、2013年度の訪日外国人旅行者数が1000万人を超えたこと、外国人旅行者数受け入れランキングで日本は27位と低迷しているものの「まだ伸びしろはある」との考えを示した。
日本のクルーズ客船ツアーは高級なものと思われてきたと語る林氏。しかし、世界のクルーズマーケットでは85%は「カジュアル」と呼ばれる1泊70㌦からの手ごろなクルーズで、1泊200㌦からの「プレミアム」は10%、1泊400㌦からの「ラグジュアリー」は5%に過ぎない現状を説明した。
外国クルーズ客船の受け入れに必要な取り組みとしては、既存施設を活用した大型クルーズ船への対応や港湾施設での多言語対応の推進などを挙げた。
加賀谷氏は、海外クルーズ船の沖縄への入港が14年は167回と過去最多となる予定であることを紹介。13年に外国クルーズ客船で県を訪れた外国人観光客数は9万8000人で、将来的には25万人を目標としていること、そのためには寄港する船社数を増やすことで業界での認知度を向上させるとともに、1社当たりの年間寄港回数を増加させるための多彩なツアー創出や寄港時の満足度向上への取り組みが必要と指摘した。
勉強会に参加した市職員や港湾関係者、観光関連関係者らは真剣な表情で講演に聞き入っていた。
同勉強会は全3回を予定していて、第2回は2月に開かれる。