「普天間問題解決したい」/仲井真弘多氏
街頭演説で思い訴え/3期目続投へ支持者気勢
県知事選挙に立候補した現職の仲井真弘多氏(75)=現2・無・自民推薦=は1日午前、告示後初めて宮古島入りし、市内各所で遊説を行った後、平良西里のTSUTAYA前で街頭演説会を催した。仲井真氏は「普天間の危険を除去し、宜野湾市の皆さんの苦しみを解決したい。安倍首相と確約した普天間5年以内の運用停止を実現させ、基地問題を前進させ解決したい」との思いを述べ、再選の意志を固めた理由を強調し支持を求めた。
街頭演説会には多くの支持者が集まり、仲井真知事の3期続投に激励のことばを送った。
仲井真選対の宮古連合支部長を務める下地敏彦市長は「仲井真知事になって、宮古の経済の状況は格段に変わった。知事は様々な批判も受け止めなければならないが、沖縄、離島振興ができる知事は仲井真氏だけだ。宮古から、やはり知事は仲井真氏がふさわしいという声を全県に広げていこう」と呼び掛けた。
西銘恒三郎総務副大臣が応援あいさつし、「普天間問題を解決すべく仲井真氏は、残された人生のすべてを懸けてこの知事選に挑んでいる。行政は反対するだけではだめで、現実的な解決ができるのは仲井真氏しかいない」と述べ、仲井真氏への力強い支持を仰いだ。
仲井真氏は「下地市長をはじめ市民の皆さんから力強い声援を受けている。沖縄のため、離島振興のため働いてほしいと支持をたまわった。島々の振興は徹底して頑張る。農畜産、水産業もさらに支援し、観光を含め子や孫が独立自尊の精神を持てる自立型経済の構築は大変重要だ」と述べ、貧困、子育て問題の解決や給食費、医療費の無料化を推し進めていくことを強調した。
米軍普天間飛行場の辺野古移設については「街のど真ん中にある普天間に比べれば格段に安全が保たれる。宜野湾市に住む人々に救いの手を差し伸べ、基地問題解決を一歩でも前に進めたい。あらゆるものを前進させるため、もう一度知事として頑張りたい」と決意を示した。島尻安伊子参院議員、座喜味一幸宮古連合選対本部長が連帯あいさつし、嵩原弘市議の掛け声でガンバロウ三唱を行い、仲井真氏の3期当選を誓い合った。
仲井真弘多(なかいま・ひろかず) 1939年8月19日生まれ、75歳、那覇市出身、東京大学卒、1961年旧通産省に入省、90年沖縄県副知事、93年沖縄電力社長、2006年沖縄県知事選挙に立候補し初当選。09年県知事選で再選、現在2期目。