荷川取さんが優秀賞受賞/県畜産共進会
「みく号」と「えんじぇる号」
【那覇支社】県内各地区から選抜された優秀な家畜を品評する第40回県畜産共進会(主催・同協議会)の種畜部門が7日、糸満市の南部家畜セリ市場で開幕した。宮古地区代表で出品した肉用牛7頭のうち、荷川取広明さん(46)=下地字高千穂=所有の若雌第2類のみく号、成雌第1類のえんじぇる号が、それぞれ優秀賞(3席)に選ばれた。
荷川取さんは畜産歴12年。現在飼育数は和牛42頭。過去6回出品し優秀賞2席を受賞した。「去年から今大会に向けて取り組んできたので、上位入賞という形で表れて、すごくうれしい。次は1席を目指す。生きものなので愛着が湧いて、家族のように大事に育てている」と喜びを語った。
今回の共進会には県内13市町村から肉用牛(黒毛和種)40頭、乳用牛30頭が出品された。若雌や成雌牛に分かれ、屋外の特設会場で体型や生育状況、毛や皮膚の光沢などが審査された。
8日の褒賞授与式では、肉用・乳用牛の各部門優秀賞(1席)や農林水産大臣賞・県知事賞など18の特別賞、団体優勝の市町村が表彰される。
開会式で同協議会の赤嶺勉会長は「県内畜産業は配合飼料価格の高騰やTPP問題など大変厳しい状況下にあるが、家畜の改良促進や飼育管理技術の向上を図り、畜産経営の安定を目指そう」とあいさつした。
仲井真弘多知事(代読・川上好久副知事)は「今後とも家畜改良技術の向上に向け、自己研さんに精励され、本県の畜産振興に尽力いただきたい」と述べた。