與座勇吉氏に瑞宝小綬章/高齢者叙勲
多年にわたる教育功労認められ
多年にわたる教育功労が高く評価され、9月1日付で瑞宝小綬章の受章が決定した與座勇吉さん(88)=平良東仲宗根=への叙勲伝達式が7日、宮古高校(本村博之校長)で行われ、本村校長から與座さんに勲記、勲章が伝達された。與座さんの長男聰さんとその妻慶子さん、長女具志堅美智子さんが伝達式に同席した。
下地忠彦教頭が開式の言葉で、「與座先生の功績は本校だけでなく、宮古全体の教育に大きな貢献を果たしている。その栄誉は、われわれ後輩たちにとっても大きな喜びだ」と述べ、與座さんの叙勲をたたえた。
本村校長が與座さんの功績を紹介した後、勲記、勲章を伝達した。
喜びの言葉で與座さんは「本村校長から私についての詳しい紹介をいただいた。叙勲とは無縁だと思っていたが、このように皆さんに祝福の場を持っていただき、大変ありがたく思う」と述べ、「常日頃、縁無き叙勲、知らぬ間に、米寿となりし、我が身に迫る」と自作の短歌を披露し、感謝の思いを伝えた。
與座 勇吉(よざ・ゆうきち) 1926(大正15)年8月27日生まれ。88歳。45年宮古中学校を卒業し、48年城辺町城南中学校を皮切りに教職に就く。75年宮高教頭、84年宮高校長、87年定年退職後も平良市教育委員会教育長、91年~2014年3月まで「下地玄信育英会」理事を務め、宮古島の教育向上発展、県教育に大きく貢献した。