辺野古埋め立て止める/県知事選
喜納氏が支持訴え/告示後初の宮古入り
県知事選に立候補している元参院議員の喜納昌吉氏(66)=新・無=は11日、告示後初めて宮古島入りし同日夕、宮古島市公設市場前で街頭演説を行った。米軍普天間飛行場の辺野古移設について、候補者の中で埋め立てを止めることができるのは自分だけと主張し、支持を訴えた。
喜納氏は「今、辺野古の問題で沖縄中が沸騰している。辺野古の問題に真っ向からぶつかることができるのは誰かということ」と述べるとともに、他の候補者では埋め立てを止めることは難しいと主張し、止めることができるのは自分との考えを示した。
国による沖縄振興対策について「沖縄に予算が投げられているようだが、キックバックして大和(本土)に持って行かれている。そういう構図から独立する時期にきている」と語った。
カジノ誘致については肯定的な考えを示す。「沖縄にカジノを作ることができればアジアマネーを集めることができる。それが実現すれば、県民の最低限生活費を保証するベーシックインカムを実施することができ、若者が島で暮らすことができるようになる。それができなければ島は年寄りばかりになり、年寄りの心を若者に引き継ぐことができなくなる」と訴えた。
今回の県知事選について「沖縄の未来だけでなく、アジアや世界の未来も懸かっている」との考えを示した上で、「沖縄の心とは何かということをしっかりと訴えていきたい」として支持を呼び掛けた。
演説後には三線の弾き語りで「花」を披露したほか、演説前には平良地区を車で回り支持を呼び掛けた。
喜納 昌吉(きな・しょうきち)1948年6月10日生まれ。沖縄市出身。沖縄国際大学中退。音楽家。04年参院選比例代表に民主党から出馬し初当選。同年、同党県連代表に就任。10年参院選で落選。14年10月に県連代表を辞任した。