投票率の行方に注目/県知事選
各陣営、60%台期待/宮古島市区
きょうから「3日攻防」
任期満了に伴う県知事選挙は13日から「3日攻防」に突入する。投票率などから見ると宮古では市長選や市議選に比べ、知事選は盛り上がりに欠ける。今選挙の最大争点は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古キャンプシュワブ沖合への政府移設案の是非。宮古は基地問題に関して沖縄本島と温度差があり、有権者の関心がどこまで広がるのか、各陣営とも投票率の行方に注目している。
下地幹郎氏の宮古選対本部長、平良勝之氏は、期日前投票が4年前の知事選に比べ増えていることを挙げ、「地元出身の下地氏が立候補しているので盛り上がっているのではないか」と分析。下地氏が告示後、二度も宮古入りしたことも要因に挙げ「若い人や女性たちが運動に頑張っている。無党派層への政策の浸透に期待したい。投票率は60%から65%に持っていければ」と話した。
喜納昌吉氏の選対本部長を務める斎藤まさし氏は「今回の選挙は争点がはっきりしており、全体としては前回より投票率が伸びるのは間違いない」と言う。「われわれのターゲットは支持政党が明確でない無党派層。投票率は高ければ高いほどいい」と説明した。「90%以上の投票率が望ましいが、そうもいかない。一人でも多くの有権者が投票することを期待している」と語った。
翁長雄志氏の宮古選対本部長、下地学氏は「今回の知事選は沖縄本島での関心が高い」と指摘。それが宮古にも相乗効果として表れることを期待し、60%台前半の投票率を見込む。「前回選挙で伊波洋一氏の得票数(8516票)をしっかりとガードし、プラスアルファを図りたい」と話した。公明が自主投票を決めたことや、保守票の一部が割れると予想し「われわれに有利」と分析している。
「保守地盤を固め、さらに上積み票を図りたい」と話すのは仲井真弘多氏の宮古選対本部長、座喜味一幸氏。前回選挙では投票率55・58%で、仲井真氏の得票数は1万3982票。前々回は投票率61・57%で得票数は1万3261票だったことを挙げ「これまでにも1万3000票台はコンスタントに得票している。投票率60%を期待し、得票は前回維持、できれば超えたい」と話している。
県知事選に立候補しているのは元防災・郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)=新・無=、元参院議員の喜納昌吉氏(66)=新・無=、前那覇市長の翁長雄志氏(64)=新・無・社民、共産、生活、社大支持=、現職で3期目を目指す仲井真弘多氏(75)=現2・無・自民推薦=の4人。投票は16日で、即日開票される。