「海と海辺を生かす」/宮古広域公園委
【那覇支社】宮古広域公園(仮称)計画検討委員会(委員長・池田孝之琉球大学名誉教授)の第4回会議が5日、那覇市のサザンプラザ海邦で開かれ、海と海辺を生かした公園を基本コンセプトに、(仮称)「ミャークヌ・オー・イム・パーク(宮古の青い海公園)」の実現を図るとした基本構想を決定した。
前回の委員会で公園候補地として下地の前浜地区を最適地に選定している。宮古島市が要望していた同公園の防災機能についても盛り込まれた。
基本構想では海辺の景観や自然を守り育て、多様なレクリエーションを提供し、海と結びついた生活や遊びを体験できる公園を目標像としている。
また、「自然と景観」や「利用・活用」、「整備」に関する三つの基本方針には、▽宮古島らしい景観の保全と新たな公園景観の創出▽エコへの配慮▽宮古圏域の歴史・文化の活用と発信▽地域振興や圏域防災に寄与する公園づくり▽既存施設との連携と役割分担▽段階的整備の実施-など15項目を掲げた。
同公園の主要な機能として▽環境保全・景観形成機能(海辺や背後の緑地の保全・創出と活用など)▽観光・レクリエーション機能(自然を活かした子どもの遊び空間、多様なイベントの開催と支援など)▽スポーツ・健康運動機能(住民の手軽な健康運動の場、競技型スポーツでの利用など)▽防災機能(周辺施設との連携、救援・復旧・復興活動支援など)-の四つを挙げた。
県では公園用地として50㌶の確保を予定している。
今回の委員会では県による今年度中の基本計画の方針や公園区域の設定、ゾーニング(区分け)と導入施設、造成計画などの検討項目を確認した。来年3月予定の第5回委員会で、基本計画の公園区域の設定やゾーニング、環境配慮書について協議する。