沖縄4区 仲里、西銘氏が最後の訴え
きょう、県民の審判/基地、経済政策争点に
【那覇支社】第47回衆院選は14日、投開票される。県内では沖縄4選挙区に9人が立候補。宮古島市や多良間村などを含む沖縄4区では、無所属新人の仲里利信氏(77)、自民前職の西銘恒三郎氏(60)=が出馬し、12日間の激しい選挙戦を展開した。
11月の知事選同様、米軍普天間飛行場の名護市辺野古施設問題や安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の継続か否かが問われた。
仲里氏は「辺野古新基地ストップ、誇りある沖縄へ」を掲げ、「民意無視の安倍政権、県民を裏切った自民国会議員にノーの審判を」と訴えた。
公約に▽沖縄の農業、畜産、水産業を守るためTPPに反対▽消費税10%の先送りではなく中止▽基地を無くし誇りある豊かな沖縄-などを示した。
離島振興の一つとして、輸送・交通コストの軽減、完結型医療体制の整備の充実を訴えた。
西銘氏は、自民党に属していることや予算委員会理事、法務省副大臣の経験を強調。行動力と交渉力、実現力を訴えた。
公約には▽地域を元気にする経済対策の実現▽安心して子育てができる仕組みや教育費の負担軽減▽農業、漁業、畜産業、観光産業の人材育成と収益性の向上-などを掲げた。
離島振興策として、航空機利用補助の拡大や生活コストの低減で「離島を元気、活性化する」と強調した。
両陣営の選対本部は運動最後の13日、沖縄本島南部の主要道路で「打ち上げ式」を実施。道行く人やドライバーらに政策を訴えて、最後の支持を呼び掛けた。
投票は一部を除き午前7時から午後8時まで。開票作業は9時から行われる。