仲里さん「民意の勝利」/衆院選沖縄4区
カチャーシーで喜び/「沖縄の心伝える」
【那覇支社】衆院選は14日、投開票され、新人の仲里利信さんが初当選を果たした。南風原町にある選対本部は「民意の勝利だ」「オール沖縄の代表として県民の声を国政に生かそう」と大喜び。仲里さんは「実質的な戦いは20日間ぐらい。オール沖縄で皆さんが一生懸命に頑張って支えていただいた。当選した以上は沖縄の心をしっかりと伝えていきたい。」と話し、手拍子と指笛の中、支持者らとカチャーシーを踊って喜びを現した。
仲里さんは午後9時半すぎ、美代子夫人と一緒に選対本部事務所に到着した。待ちかまえていた大勢の支持者らの拍手に手を挙げて応え、前列中央の椅子に座った。
正面に据えられたテレビの画面にじっと目を向け、隣の幹部らと時おり笑みを見せながら雑談するなどして開票作業を見守った。
沖縄選挙区は開票が進み、午後8時すぎにテレビから「オール沖縄」の代表である3区の玉城デニーさん、2区の照屋寛徳さん、1区の赤嶺政賢さんにそれぞれ「当確」のテロップが次々と流れると事務所内は最高潮に達した。
そして午後10時20分ごろ、「仲里利信氏、当確」のテロップが流れた瞬間、事務所内は「やったやった当選だ」などと割れんばかりの歓声と拍手が起こった。
顔を紅潮さえた仲里さんは、支持者ら一人一人が差し出す握手に笑顔で応え、全員で「万歳三唱」を行い喜びを分かち合った。
仲里さんはマスコミ各社のインタビューに「1日でも速く普天間基地を撤去して、沖縄の独自性を出して行けば良い。自立する沖縄づくりがこれからのテーマ。沖縄の経済は日本政府に牛耳られるような経済であってはならない。オール沖縄の4人でスクラムを組んで頑張ります」と勝因を語った。
選対本部長の大城一馬県議は「追い越しての逆転大勝利。1区から4区までオール沖縄の完全勝利だ。衆議院議員としての仲里さんに今後とも声援をお願いしたい」と喜びを語った。