児童の送迎はジャンボタクシー/鏡原地区
2台で高野、宮原出発/統合推進委員会で決定
宮原小学校の鏡原小学校への統合を円滑に進めるため発足した市鏡原地区幼・小学校統合推進委員会(木曽健二会長)の第3回が24日夜、とびとり会館(宮原公民館)で開かれた。前回からの継続協議となっていた登下校の手段について、事務局が提案した4案のうち採決の結果、賛成多数でジャンボタクシー2台で送迎を行う案に決定した。
登下校については車による送迎を行うことは決まっていたが、具体的な手段としては民間バス会社への定期通学路線運行委託やタクシーの活用、公募による委託業者募集といった案がこれまで検討されてきた。
前回委員会で事務局は、民間バス会社に委託した場合の委託料が年額1120万円に上ることを説明。そこで今回は、現実的な案としてジャンボタクシーや小型タクシーを活用する四つの案を提案した。
1案は、宮原公民館から鏡原小学校までジャンボタクシーを2台、高野公民館から小学校までジャンボタクシーを1台の計3台を運行させるもの。2案は高野公民館を出発し宮原公民館を経由して小学校へ行くジャンボタクシー1台と宮原公民館から小学校までジャンボタクシー1台の計2台を提案。3案は小型タクシーを宮原地区に3台、高野地区に2台の計5台運行させるもので、4案は高野公民館と小学校をジャンボタクシー1台で、宮原公民館と小学校をジャンボタクシーと小型タクシー各1台で運行することを提案した。
1日3便運行させた場合の年額費用は、ジャンボタクシー3台の1案は207万6690円、ジャンボタクシー2台の2案は179万460円、小型タクシー5台の3案は272万2230円、ジャンボタクシー2台と小型1台の4案では189万3990円と試算した。
採決の結果、出席委員11人中6人が賛成したジャンボタクシー2台の2案を採択することを決めた。
委員からは事業者を公募する案や地元の人に委託する案を検討すべきとの意見もあったが、事務局は、公募を行っても応募者がいなかった場合のリスクがあるとして、初年度はタクシーを活用しながら、次年度以降について検討することを提案した。