平均14.8度の高品質/沖糖宮古工場
原料の8割が基準糖度内/操業開始から1週間
沖縄製糖宮古工場の2014-15年期サトウキビ製糖操業は25日、開始から1週間が経過した。これまで1万2207㌧の原料(サトウキビ)を搬入し、平均糖度は14・8度と高い数値を維持している。原料の8割が基準糖度帯(13・1~14・3度)に達するなど高品質取引が続いている。沖糖は今期、15万㌧の原料搬入を見込んでいる。
同工場がまとめた累計の搬入概況によると、操業1週間の糖度区分別構成比は基準糖度以上の原料が全体の40・32%を占めた。基準糖度帯は41・99%で、基準以下は17・69%だった。
植え付け体系別の搬入状況をみると夏植えが全体の61%、株出しが36%、春植えは3%。平均糖度は夏植えが最も高く14・2度、株出しは13・91度、春植えは13・8度といずれも基準糖度をクリアしている。
年内操業で最も懸念された成熟度だが、早熟品種27号の普及もあって高品質取引が続いており、最高の滑り出しを見せている。
ただ、ここまでの搬入実績で株出しの原料が全体の4割に達する勢いにあることは懸念材料の一つ。沖糖は「夏植えの27号を優先的に収穫してほしい」としており、年内は質、量の両方で高い実績がある夏植えの収穫を呼び掛けている。
沖糖は今期、86日前後の操業期間を予定。歩留まりは12・86%を目標とし、砂糖生産量は前期に比べて2600㌧多い1万8420㌧を予想している。搬入見込み量の15万㌧は前期比1万4000㌧の増産。
宮古地区では現在、沖糖宮古工場のほか宮古製糖伊良部工場が今期の製糖操業を行っている。宮糖城辺工場と、同多良間工場は来月に開始する。宮古地区全体のサトウキビ生産量は34万㌧が見込まれている。