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政治・行政
2015年2月3日(火)9:00

あすから全島防除/イネヨトウ

農家に資材配布へ/交信かく乱法で実施


農家に配る資材をチェックする関係者=2日、JAおきなわ宮古地区本部旧平良集荷場

農家に配る資材をチェックする関係者=2日、JAおきなわ宮古地区本部旧平良集荷場

 国内最大規模となるイネヨトウ全島防除作業があす4日スタートする。きょう3日から農家への資材配布が始まることを受け、行政機関および関係団体による配布資材のチェック作業が2日に行われた。サトウキビを食害するイネヨトウの防除に向けていよいよ本格的な作業に着手。面積6050㌶という広大なほ場で交信かく乱法が実施される。作業には農家ら延べ3000人以上が参加する。



 交信かく乱法は、成虫の雌のフェロモンで雄を誘引し、交尾を阻害して次世代の幼虫発生密度を抑える防除法だ。すでに防除効果は実証されている。
 防除で必要になる資材がフェロモンを染み込ませたチューブとこれを支える竹の支柱。きょう3日から農家への配布を始める。


 受け取った農家はそれぞれの畑にフェロモンチューブを設置する。チューブを竹の支柱に縛り付けて畑全体に張り巡らせる。


 今回の全島防除では1巻50㍍のフェロモンチューブを3万1348巻、チューブを支える竹の支柱は22万5950本を使用する。予算は宮古地区だけで3億円以上が投じられる。


 資材は先月30、31の両日にJAおきなわ宮古地区本部旧平良集荷場に届いた。


 行政や関係団体の職員は2日に集まって資材や注意事項を入念にチェック。農家への資材配布を前に、細かい打ち合わせを行って作業の開始に備えた。


 JAおきなわ宮古地区営農振興センターさとうきび対策室は「チューブは配布から1週間以内に設置してほしい」と速やかな作業の実施を呼び掛けている。


 イネヨトウはメイチュウ類に分類され、その幼虫がサトウキビの茎内を食害して芯枯れ等の被害を引き起こす。宮古、八重山地区を含む県内の広い範囲で被害が確認されている。


 きょう3日に資材を配布する地域は平良の山中や地盛、鏡原、細竹、高野、松原、久貝、富名腰など。翌4日には福山で開始イベントが行われ、本格的な防除作業が始まる。


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