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社会・全般
2015年4月21日(火)9:00

一時津波注意報/宮古島地方

与那国島近海の地震影響


津波注意報の発表を受け、海岸をパトロールする消防署員=20日、パイナガマビーチ

津波注意報の発表を受け、海岸をパトロールする消防署員=20日、パイナガマビーチ

 20日午前10時43分ごろ、与那国島近海(北緯23・9土、東経122・5度)で与那国町で震度4を観測する地震が発生した。震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すマグニチュードは6・8と推定。気象庁は同日午前10時47分に宮古島地方、八重山地方に津波注意報を発表した。宮古島地方気象台によると、平良港内に設置されている巨大津波計に津波到達の形跡はなかったという。気象庁は同日午前11時50分に注意報を解除した。

 津波注意報発表を受け、市は直ちに防災無線を使って市民への周知を図った。「海の中や海岸付近は危険です」「直ちに海からあがり海岸から離れてください」などと注意を繰り返し放送した。

 注意報発表中、市の職員は防災危機管理班を中心に慌ただしく動き回った。地震に関する情報をテレビやラジオを使って集めるとともに、万一の場合に備えて危機管理体制を取った。

 津波注意報の解除を受け、下地市長は「市民の皆さんも本当にびっくりしたと思うが、何事もなくて良かった」と安堵(あんど)した。ただ、防災無線を繰り返したにもかかわらず、平良港のふ頭から逃げない市民がいたことに触れ、「あの東日本大震災の惨状は分かっているはず。津波に関する情報が出されたときは機敏な対応を取ってほしい」と話し、危機意識の向上を訴えたまた、市の防災無線を通して「海から出て、海岸から離れるよう」繰り返し市民に呼び掛けた。

 注意報発表を受け、宮古島署は警察車両13台と警備艇を出動させ、海岸付近を中心にパトロールを実施した。市消防本部からは車両7台が出動し、海岸付近にいる人たちに「海岸から離れるよう」注意を呼び掛けた。

 池間小中学校では幼小中の児童生徒39人を2階の音楽室に避難させ待機させた。また、伊良部幼小学校は児童130人、園児17人を伊良部庁舎の2階に避難させるなどで、園児、児童の安全確保に努めた。

 第31回全日本トライアスロン宮古島大会の外国人招待選手が多く宿泊している市内のホテルでは、ビーチに下りる通路に「津波注意報発表中なので、砂浜に下りないでください」と書かれた看板を設置するなどの対応を実施した。


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