04/25
2024
Thu
旧暦:3月17日 先勝 己 
産業・経済
2015年6月23日(火)9:00

宮古食肉センターが起工

来年3月に供用開始/関係者参加し安全祈願


くわ入れで安全を願った池間社長(手前左)ら=22日、上野野原地区の工事現場

くわ入れで安全を願った池間社長(手前左)ら=22日、上野野原地区の工事現場

 宮古食肉センター新築工事の起工式が22日、市上野野原地区の工事現場で同センターの池間等志社長、下地敏彦市長、県農業協同組合の砂川博紀理事長、工事関係者らが出席して行われた。全員で工事期間中の無事故を祈った。環境整備費などを除いた事業費は約7億円で来年3月に供用開始を予定。初めて島外出荷も計画しており、今後の畜産業の発展が期待されている。


 工事現場は、エフエムみやこと宮古島市伝統工芸品センターの西側100~200㍍先。

 現施設は、1982(昭和57)年に地域の畜産振興と食肉流通の改善を図るため、行政・生産者・牛肉業者などの出資で第三セクター方式で設立。築30年余りが経過し、建物・機械設備が老朽化し、安全で安心な食肉供給の観点から新施設の整備が求められていた。

 新施設は鉄骨構造の2階建て。と畜場は約1431平方㍍、排水処理施設は約64平方㍍。敷地面積約2799平方㍍。事業費約7億円のうち、9割が国補助、1割が自己負担。供用開始後の1日当たりの処理能力は、牛の場合が5頭、豚の場合が18頭、山羊の場合が8頭。

 施工は、建築が古波蔵組・大成土建・オーシャンシギラJV。機械設備が朝日建設工業・仲地建設工業JV。電気設備が川田電設産業・三光開発JV。構内整備が大悟建設。

 池間社長、砂川理事長らがくわ入れを行い、無事故・無災害を祈願した。

 直会で、池間社長は、今後の新食肉センターの発展と畜産業の振興に決意を新たにした。

 下地市長は「今日の着工に至るまでに、4年の歳月を要しており、都市計画法に基づく位置決定など、法的問題を一つずつ解決しながら、この日が迎えられた」と感慨深い表情で語った。

 砂川理事長は「このたび、『沖縄食肉価格安定等特別対策事業』、いわゆる105億基金事業の内『離島畜産活性化施設整備事業』の活用により新施設の建設が決まり本日、起工式を迎えることができた」と述べ、今後の宮古の畜産業の発展に期待を込めた。

 同センターの2013年度決算では、単年度で97万円の黒字を計上。経営改善に向けては▽会社内部の改善合理化、諸経費の節減▽と畜日の曜日指定継続による合理化ーに取り組んでいる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!