新ごみ施設で火入れ式
4月供用へ試験運転/1日63㌧の処理能力
今年3月に完成予定の新ごみ焼却施設で試験運転を行うための火入れ式の神事が6日に行われ、下地敏彦市長と工事関係者が着火ボタンを押し、焼却炉内に点火した。4月供用開始を目指す同施設では、市民から回収した可燃ごみを実際に焼却しながら、運転状況の確認、点検などを実施する。
火入れ式は新ごみ焼却施設内の、ごみ収集車がごみピットにごみを投入するプラットホームで行われ、下地市長や棚原芳樹市議会議長、西仲宗根字会の下里邦彦会長、設計・施工を担当した川崎技研・共和産業・佐平建設特定建設工事共同企業体の職員らが出席した。
宮古神社の奥間寛次神主による祝詞奏上や清めばらいに続き、火入れの儀が行われ、下地市長と川崎技研の池田弘貴常務が着火ボタンを押して点火した。焼却炉内に着火した様子がモニターに映し出されると、参加者たちは盛大な拍手をした。
下地市長は「長い間、待ち望んでいた新しいごみ処理施設で火入れ式を行うことができた。今の炉は老朽化が激しく、何度も何度も修理しながら何とかもってきた。念願の新施設が完成しほっとしている。環境に優しく、安心安全な運転に心掛けていきたい」との考えを示した。
新ごみ処理施設は、現施設の北東方向に隣接する平良西仲宗根で2013年10月に造成工事、14年6月から建設工事に着工した。建物は地下1階、地上5階で、建築面積は焼却棟が2520平方㍍、管理棟が583平方㍍。1日63㌧の処理能力を持つ。建設費は約323億6000万円。現施設と比べ、ごみの臭気に配慮した設計となっていて、騒音防止対策も施されている。すべてのごみが建屋内で処理されるため外部からごみが見えることはなくなる。