カツオ、マグロで活気づく/伊良部
4日ぶりの出漁・水揚げ
気圧の谷の影響による海上のしけで各漁船が出漁を見合わせ、宮古近海で取れる魚類が市場で不足している中、伊良部漁協(漢那一浩組合長)所属の漁船5隻が15日、4日ぶりに出漁を再開し、カツオやキハダマグロなど合わせて1㌧余を水揚げした。佐良浜漁港では久しぶりに笑顔が広がり、活気づいた。
宮古島地方気象台が同日午前11時現在に発表した天気予報では、海上の波の高さは1・5㍍、雨が降り続いた。
各漁船とも伊良部沖に設置されているパヤオ(浮き魚礁)周辺の漁場で操業を展開し、戻ってきた。
鮮魚を引き取った仲買人らは、取引先への出荷作業に追われていた。取引価格は通常通りで変動はなかった。ほとんどの鮮魚は宮古島の市場で販売された。
徳福丸(4・4㌧)はカツオやキハダマグロ、シイラなど約300㌔を水揚げした。乗組員3人は「水揚げ量としては少ない。しかし、新鮮な魚類は消費者に喜ばれるのでうれしい」と語った。
漢那組合長は「4日ぶりに水揚げがあり、少しは安堵している。天気が回復すると、大漁が続くと思う」と話し、晴れる日の到来を待ち望んでいる。