死亡者数が減少/宮古島海保管内
第11管区海上保安本部 2015年海難事故まとめ
第11管区海上保安本部は12日、同本部管内の2015年(1月1日~12月31日)人身事故と船舶事故の発生状況(速報値)を発表した。それによると、宮古島海上保安署管内の船舶事故は事故隻数が10隻で前年と同数。前年4人だった船舶事故に伴う死亡・行方不明者数はゼロとなった。船舶事故の内訳は漁船5隻、プレジャーボート2隻、遊漁船1隻とその他が2隻だった。
人身事故は、事故者数が17人で前年に比べ6人増加。このうち、死亡者・行方不明者数は8人で前年比で1人減少した。
内訳はマリンレジャーに伴う海浜事故者数が11人で前年に比べ3人の増加。死亡者数は4人で前年に比べ3人の減少。岸壁からの転落などマリンレジャー以外の海浜事故者数は6人で前年と比べ3人増加し、内死亡者数は4人で前年よりも2人増加した。
今後の事故防止策として▽遊泳、特にシュノーケリングやダイビング事故および年配者に対する事故防止策として、マリンレジャー関連業者に対する事故防止啓発活動の実施▽県外からの観光客に対し、海浜や空港などにおける事故防止啓発活動の実施-などを行うとしている。
同本部管内全体では、人身事故者数と人身事故による死亡・行方不明者数、船舶事故隻数が過去5年間で最多となった。同本部は▽シュノーケリング事故が過去5年間で最多▽50代および60代の死亡事故が半数以上▽観光客による海浜事故が半数以上▽マリンレジャー以外(漁労中など)の海浜事故で溺水、病気による事故が過去5年間で最多-と事故の特徴を分析している。
人身事故の発生状況は事故者数が202人で前年比4人の増加。このうち、死亡・行方不明者数は81人で前年比で11人増加している。内訳はマリンレジャーに伴う海浜事故者数は92人で死亡者数は28人。マリンレジャー以外の海浜事故者数は69人で死亡者数は45人だった。