中国人大挙押し寄せ/平良の免税店
クルーズ船客 周辺一時混雑
平良西里にオープンした免税店「MIYAKO PLAZA(宮古プラザ)」に14日、那覇から入港した中国からのクルーズ船の乗客が大挙して押し寄せ、同店周辺や道路が一時混雑し、パトカーも出動する騒ぎとなった。事故などは起こらなかったが、警察は同店と観光協会に、交通整理員や大型バスを止める場所の確保を行うよう口頭で注意、指導したという。
同店は今月8日に、サンエーショッピングタウン宮古の向かいにオープンした。中国や台湾などからクルーズ船で来島する団体客を目当てに、日本製の家電や腕時計、カメラ、化粧品、健康食品、薬、地元特産品などを販売している。
市観光課などによると、免税店に来店したのは、中国福建省廈門(あもい)市から那覇を経由して平良港に入港した「リブラ」の乗客で、買い物の後、パイナガマビーチや市熱帯植物園を観光し、同日午後3時ごろに廈門向け出港した。
乗客は1752人で、このうち約1200が免税店を訪れたという。
ちょうど、昼休み時間とも重なってか道路は車が渋滞。日差しも強く、同店周辺の木陰や店の軒先では涼を求めて中国人観光客が群がった。
警察などによると、付近住民や近くのスーパーの買い物客から「道路に車が渋滞していて車が出せない」「店の入り口に大勢の人がたたずんでいる」などの苦情があったという。
免税店のマネジャーは「誘導員の手配やバスを駐車できる場所の確保ができず、混雑を招いてしまった」、平良港と同店を観光バス13台でピストン輸送した宮古協栄バスは「見通しが甘く、市民に迷惑を掛けた」とそれぞれ語った。
同店は「次は改善していく」と話した。