未来創造センター 供用開始は半年遅れへ
2度目の入札も不調/市、工法見直し検討
宮古島市(下地敏彦市長)が2018年4月の供用開始を目指していた未来創造センター(図書館と公民館の複合施設)の建設工事の2度目の入札が8日に行われたが再び不調となり、供用開始はさらに伸びて半年以上遅れて同年の10~11月ごろになる見込みとなった。
同施設の入札は、1回目の入札が5月10日に行われ、1、2工区とも市の入札予定価格と業者の入札額に大きな開きがあり、不調となっていた。
それを受けて今月8日に2回目の入札となったが1工区は落札となるも、2工区は不調となった。市では今年11月ごろに3回目の入札を予定している。
今回の不調について、担当の企画政策部振興開発プロジェクト局の多良間雅三局長は「1回目の不調を受け、市としては資材などを安価な物に変更するなど調整してきた。3回目の入札に向けては、特殊工法を減らして設計方法を変更する。それでコストは減ることからなんとかなると思う」と話し、あくまでも現行の予算の枠内で今後も作業を進めていくとの見解を示した。
同事業については、2016年度新規事業として、建設費21億9000万円が市議会3月定例会で認められている。
5月10日の入札時では、1工区の入札予定価格は12億6852万8000円に対して、入札した二つのJV(共同企業体)の入札額は、16億円台で予定価格とは約4億円の開きがあった。
さらに、2工区では入札予定価格12億4173万3000円に対して、入札した二つのJVの入札額は20億円前後で、予定価格から7億~8億円の開きがあった。
今回の入札では、1工区を12億5800万円で共和産業・川平建設・宮嶋建設のJVが落札している。
第2工区では、予定価格13億1323万円に対して最も低い入札額でも16億5000万円で3億3000万円余の開きがあった。
市当局によると今後の流れは、11月に3度目の入札を行い成立すれば、落札業者と仮契約を済ませ、市議会12月定例会に議案を提案し、議会の議決が得られれば本契約となる。
供用開始時期について多良間局長は「今の状況では予定の18年4月供用開始から半年ほど遅れて10~11月ごろになると思う」との見解を示した。