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社会・全般
2016年9月26日(月)9:03

遊び通した学び重要/矢藤誠慈郎教授(岡崎女子大)

乳幼児教育で講演会/保・幼行政一元化目指し開催


矢藤教授の話を聞く参加者たち=25日、下地農村環境改善センター

矢藤教授の話を聞く参加者たち=25日、下地農村環境改善センター

 市福祉部児童家庭課主催の講演会「これからの乳幼児教育~幼・保・小の学びをつなぐ」が25日、下地農村環境改善センターで開かれた。岡崎女子大学子ども教育学部長の矢藤誠慈郎教授が講師を務め、乳幼児には学びを押し付けるのではなく、遊びを通して子供たちに自主的に学ばせることの重要性などを語った。

 乳幼児期の教育・保育のあり方について、「子供の健全な心身の発達を図りつつ生涯にわたる人格形成の基礎を培うこと」と定義する矢藤教授。訓練的な指導で何かができるようになることを重視するのではなく、自主的な活動としての遊びを通しての指導を中心とすべきとの考えを示した。
 保育者の仕事としては、子供が自ら学ぶことを支援することであり、保育者主導の訓練で子供に知識や技術を植え付けることではないと指摘。保護者は園の「客」ではなく一緒に子育てをする「パートナー」として捉えるよう呼び掛けた。

 最近はさまざまな研究結果から、読み書き計算などいわゆる「学力」と言われる認知的能力よりも、興味や関心、努力、粘り強さなどの非認知的能力が乳幼児教育では重視されていることを紹介し、その能力は遊びを通して身に付けることができると語った。

 乳幼児教育と小学校教育を円滑に接続させるために必要なこととして矢藤教授は、乳幼児教育は小学校教育の練習や先取りをするものではないことを知ること、乳幼児期にふさわしい生活を通じて創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うこと、保育者と小学校教諭が互いの教育を知ること、乳幼児と小学生の姿を互いに見ることなどを挙げた。

 会場には保育士や幼稚園教諭、就学前児童の保護者らが多数参加し、矢藤教授の話を熱心に聞いていた。

 同講演会は、市が今後、保育所と幼稚園行政の一元化や認定こども園の導入などを目指していくことなどを踏まえ実施された。


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