総合庁舎委託費など承認/市議会最終本会議
上程議案を原案可決
宮古島市議会(棚原芳樹議長)9月定例会は29日、最終本会議が開かれた。委員会審査報告と上程議案の採決が行われた結果、いずれも原案通り承認された。市総合庁舎整備事業基本構想・基本計画策定業務委託費2400万円を債務負担行為補正に盛り込んだ2016年度一般会計補正予算案など一部議案には反対意見が挙がったものの賛成多数で可決された。
総合庁舎整備事業基本構想・基本計画策定業務委託費については、議論や検討が不十分であること、既存施設の利活用案や事業費総額などが未確定なことなどを理由に上里樹氏、新城元吉氏、池間豊氏が反対意見を述べた。
それに対し平良隆氏は、基本構想と基本計画が策定されることで今後の議論を進めることができるなどとして賛成を表明。國仲昌二氏は総合庁舎委託費に関しては否定的ながらも、全体的には必要な補正予算であり一部分だけで反対すべきではないとして賛成する考えを示した。
可否意見が分かれたことから挙手による採決を行った結果、賛成多数で補正予算案は可決された。
伊良部と佐良浜の小中学校を統合するため新たに伊良部島小学校と伊良部島中学校を設置する市立学校設置条例の一部を改正する条例案と旧クリーンセンター跡地に市リサイクルセンター(仮称)を建設する工事請負計画への承認を求める決議案については上里氏が反対の考えを示したが、採決により賛成多数で可決された。
リサイクルセンター建設工事請負契約決議案の採決時、國仲氏は「予定価格が環境省の手引きに沿った手続きで設定されていないため適正価格かどうか判断できない」として退席した。