仲宗根さんに感謝状/宮古島署
詐欺被害を未然防止
宮古島署(大城辰男署長)は29日、大手スーパー従業員の仲宗根喜美江さん(57)に、振り込め詐欺を未然に防止したとして、同署で感謝状を贈呈した。大城署長は「携帯電話を掛けながらATM(現金自動預払機)を操作している人を見かけたら、その人に一声掛けてほしい」と呼び掛けている。
仲宗根さんは14日午後2時ごろ、出勤途中に高齢の女性が携帯電話を掛けながら、サンエーV21カママヒルズ食品館の店舗入口に設置されているATMを操作しているのに気付き、声掛けをして、振り込め詐欺(還付金詐欺)の被害を未然に防いだ。
大城署長は「最近、還付金詐欺が増えている。仲宗根さんの機転で被害を未然に防ぐことができた。ありがとうございました」と感謝状を贈った。
仲宗根さんは「普段から新聞などで、振り込め詐欺については知っていた。携帯電話しながら、ATMを触ることはなかなかない状況なので、気になった」ことが声を掛けるきっかけになった。
仲宗根さんは午後2時ごろ、出勤するため店舗入口を通った。その時、ATMを操作している、困った様子の高齢者を見かけ、声を掛けた。仲宗根さんは「詐欺では」と高齢者の女性に話し電話を替わった。その後、同店の山内大介店長に電話をかわったところ、電話は切れたという。
宮古島署管内で今年8月末までに認知された振り込め詐欺、特殊詐欺はないが、県内では同時期に振り込め詐欺、特殊詐欺合わせて20件あり、約2000万円の被害が出ている。
昨年同期は県内の発生件数は24件で被害額は約9000万円だった。