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産業・経済
2016年10月25日(火)9:03

宮古BP「機能性表示食品」/消費者庁受理

県内初 むさしのグループ


記者会見した吉田八束代表(左から2人目)と下地市長(同3人目)ら関係者=24日、市役所平良庁舎

記者会見した吉田八束代表(左から2人目)と下地市長(同3人目)ら関係者=24日、市役所平良庁舎

 むさしのイミュニティーグループ(吉田八束代表)は24日、市役所平良庁舎で記者会見し、宮古島で栽培するビデンス・ピローサ(和名・タチアワユキセンダングサ)を原料にした製品「宮古BP」が、消費者庁の機能性表示食品として受理されたと発表した。県内初で、同社は「ビデンス・ピローサは、20年の研究でさまざまな効果が分かってきた。今後も機能性表示の制度にのっとって多くの製品を宮古島から発信していく」と話した。

 機能性表示食品として受理されたことを受け、同製品には「宮古ビデンス・ピローサ由来カフェー酸が含まれる」との表示に加え「目や鼻の不快感を軽減する機能がある」との文言の表示が可能となった。

 機能性表示食品とは、消費者庁の認可を必要とする特定保健用食品(トクホ)とは異なり、事業者主体で科学的根拠に基づいて機能性を表示した食品。現在は、約440製品が販売されている。

 同社は、昨年から機能性表示食品を目指し研究を続け、今年5月18日に届出を行い受理されたことから、9月28日に発売を開始した。

 報告を受けた下地敏彦市長は「宮古では雑草として処分に苦労していた植物だけに画期的な事。新しい産業が生まれたと理解している。世界に発信していけば、宮古島の新たなイメージにつながる」と期待した。

 生産者組合の西平敏一組合長は「今回の取得を機に、さらなる取り組みを進め、地域の活性化につなげていきたい」と話した。

 吉田代表は「宮古BPは宮古島の人たちだからこそつくれた。これから3品、4品とつくり、次世代に夢が持てるような企業を宮古島の人たちと一緒につくっていきたい」と語った。

 同社によると、今回の機能性表示食品受理を受け、2016年度売上は3億円超えがほぼ確実。3年後の19年度には7億円を目指す。

 また、作付け面積は17年度は90㌃、18年度は250㌃、19年度は400㌃の拡大計画を進めている。

 宮古BPの希望小売価格は90粒入り6500円(税別)、180粒入り1万1000円(同)。JAあたらす市場やワイドー市場などで販売している。

 問い合わせは、うるばな宮古(電話0980・77・8325)まで。


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