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社会・全般
2020年1月23日(木)8:54

【行雲流水】(トップランナー)

 うるま市での豚コレラ発生を受けて、宮古島市が迅速に動いた。予防や宮古で発生した場合の措置について、事前打ち合わせ会議を開催。市や県、JAの担当者を招集して協議した。従来の〝お役所仕事〟とは違う!と感心した

▼「1周遅れのトップランナー」という言葉がある。1500㍍トラック競技で、ほんとはビリだがトップグループに追いつかれて、あたかもトップを走っているように見える現象のことだ。転じて、予算編成などで他の市町村より1年遅れで取り組む「意識の遅れ」を揶揄(やゆ)して使われたりする

▼だが今回の宮古島市の対応は、正真正銘のトップランナーだった。危機管理意識という意味では、あるいは県より進んでいるのかもしれない。市政全般についても、世の中の動きと同時あるいは先行して問題意識を持っているものと思いたい

▼もっとも、同時進行や先行投資にはリスクが伴う。無駄かもしれないし間違っているかもしれない、という恐れだ。未知との遭遇には必ず付きまとう不安だ

▼その不安を払拭(ふっしょく)する方法は、従来は〝経験則〟だった。しかし現代は〝体験的〟経験則だけでは不十分だ。〝知的〟あるいは〝科学的〟根拠が求められている。英知を集める必要があるゆえんであろう

▼中国の武漢市で発生している新型コロナウイルスも要注意だ。人類とウイルスの闘いの歴史は長い。細胞を持たないウイルスに効く抗ウイルス薬は、まだまだ開発途上にあるという。人類の知恵(新薬開発)とウイルスの突然変異は〝イタチごっこ〟のようだ(栗本慎一郎著「パンツをはいたサル」)。(柳)


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