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旧暦:10月27日 赤口 己 
社会・全般
2010年7月24日(土)17:20

2010年 マンゴー出荷

今期のマンゴー出荷は、昨年比20%増の420トンと好調。第1回マンゴーまつりも盛況だった。だが、出荷最盛時の航空輸送に滞貨が生じ、増産機運に黄信号が点った 
 
▼ 運輸会社、行政、農家などが連携して抜本的な対策を早急に詰める必要がある。たとえば、臨時便の運行を容易にするためピーク時に合わせて大規模イベントを誘致する、海・空輸送を組み合わせる、保冷倉庫を活用する、収穫時期を調整するなど、あらゆる可能性を追求すべきだ
 
▼とりわけ、ピーク時期を平準化するための技術開発を重視したい。成り行きまかせでは、知恵がなさすぎる。草創期の名護「桜祭り」 は自然任せで、予定期間中に桜が咲くかどうか、市長の頭痛の種だったという
 
▼八重山のパイン工場では、一時に大量の原料が運び込まれて、処理できなくなる問題が起こった。その解決策として採られた方法は開花調整。開花から実が熟するまでの日数が一定であることに着目して、開花時期を人為的に調整し、工場への搬入量を平準化した。カーバイトのアセチレンガスが有効だった
 
▼本来、開花は気温と地温に関係がある。町の園芸家は、開花を早めるためには電照で気温を高めたり、遅くするためには根元に氷を入れて地温を冷やすなどさまざまな工夫をする
 
▼マンゴー収穫前の温度管理にも注目したい。マンゴー農家が蓄積しているノウハウを持ち寄って、ピーク時を調整する技術を確立し、組織的に実施できないものか。産地形成には知識・技術の共有化と組織的協働が不可欠だ。


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