12/15
2025
Mon
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
社会・全般
2010年9月20日(月)17:29

十五夜

 竹の中から生まれたかぐや姫は広く知られている。竹取翁に育てられたかぐや姫は、貴族やみかどに求婚されるが断り続け、8月日満月の夜、月の世界に帰る。千年余前のロマンに満ちた物語だ


▼ 宮古では「アカリヤニザ」の伝説を伝える。月と天の神は、人間に常世の命をつながせようとアカリヤニザを下界に使わした。一つの桶には永久の命をつなぐ「スディ水」が、もう一つの桶には死んで再生できない「スニ水」を入れてある。長い道程なのでアカリヤニザは休憩し放尿した


▼ その間に蛇がスディ水を浴びてしまった。驚き悩んだアカリヤニザは人間にスニ水を浴びせた。天上にもどり事の子細(しさい)を報告。怒りの天帝はアカリヤニザに桶を担がせたまま月の世界に立たせた


▼ アカリヤニザは人間に蘇生の道を得させるため、毎年節(シツ)の夜にスディ水をくんで下界にまき散らす。それで節の夜は小雨が降るといわれる。節の夜は産井の水を浴びると若返るといわれる。これを「若水」という


▼ 『宮古史伝』の著者慶世村恒任はこの伝説をロシアの学者ネフスキーに語る。ネフスキーは「月と不死」を著し世間に紹介した。子どものころ、月ではうさぎが杵をついているんだと言われ、そのように見えたものだ


▼ 満月の夜は庭で食事をしたという体験者もいる。ユートピア的な風景だ。今や人間が月を往来、滞在する時代だ。それでも中秋の名月はロマンを感じさせる。明後日は十五夜だ。読者はあの名月に何を思い、何を感ずるのだろうか。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!