04/24
2024
Wed
旧暦:3月16日 赤口 戊 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2011年2月25日(金)22:27

十六日祭(行雲流水)

 十六日祭の墓前で、神仏談議に花が咲いた。神と仏は違うはずだが、宮古の方言ではカムン(神)とは言うがプトゥキ(仏)とはあまり聞かない。位牌のある仏壇をもカムンダナ(神棚)と言う。古来、祖霊を祭る行事はウタキ中心の神道式だった。仏教が伝来しても「仏=神=祖霊」と解釈したのだろうか


▼十六日祭では紙銭(ウチカビ)を焼いて肉料理を供え(道教式)、線香をたく(仏教式)。宮古の祖先崇拝行事には三つの様式(神道、道教、仏教)が混在し、さらに儒教の教えが加わって現在に至っているようだ

▼それにしても、仏教はあまり浸透しなかったように見える。年表によると、仏教経典が最初に宮古に持ち込まれたのは1513年。祥雲寺の建立は1611年で、布教禁止・儒教奨励の通達は1663年。意外に、仏教の自由な布教活動期間は短い

▼さらに、「言語」の壁もあったであろう。方言しか知らない庶民に、方言を知らない僧(住持は3年交代制)が教義を説くことは困難だったにちがいない

▼もっとも、昔の人は抽象的な漢語を方言に言い換え、比喩するすべに長けていたと思われる。宮古の「夜明け前」の詮索は、現代人の想像の域を超えているのかもしれない

▼由来はともあれ、現代の十六日祭は里帰りの好機になっている。航空券が入手できなかった人びとは、故郷との距離がまた一歩遠のくことに。十六日祭の2日前と2日後に全県レベルのイベントを誘致できれば、1週間にわたる臨時便運行が可能になる。ちなみに、来年の十六日祭は2月7日(火)だ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!