花と海誇れる島に/世界一の庭師、石原さん講演
宮古島市の観光大使で市熱帯植物園のリニューアルに取り組んでいる石原和幸さんが22日、市中央公民館で講演(主催・石原和幸デザイン研究所)を行い、「宮古島を花と海の島に」と呼び掛けた。
石原さんは英国王立園芸協会が主催する世界的なガーデニングコンテストで、2006、07、08年の3年連続金メダルを獲得した。
なぜこのコンテストにこだわったかについては「植物を大事にする日本人の文化をよみがえらせるためには、世界一になるしかない。そして、自分の力で日本中を花いっぱいにしたかったからだ」と胸の内を明かした。
日本を年間に訪れる外国人旅行者が600万人であるの対し、イギリスが7000万人と多いのは、花や庭に魅力があるためだと指摘。花や緑、住居の景観は観光客を呼び込む力になると強調した。
花の王国事業の展開に向けては、住民一人一人の協力を求めた。「挿し木で増やせるハイビスカスを、年間に一人で50本植えれば、5万人では250万本になる。キビ畑のそばや、道端に植えてほしい」と話した。
石垣やヒンプンがあり、木に囲まれた昔の宮古の住居の景観は「エデンの園」だったとし、復活に期待した。
きょう23日は午前11時から熱帯植物園内で講演会(無料)と、寄せ植えセミナー(有料)を開催する。