12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
教育・文化 社会・全般
2011年9月14日(水)9:00

おぼろ月夜に伝統の舞/盛大に野原のマストリャー

五穀豊穣を祈願


男性は勇壮な棒踊りで豊作を願った=12日、野原公民館前広場

男性は勇壮な棒踊りで豊作を願った=12日、野原公民館前広場

 旧暦8月15日の十五夜に当たる12日夜、上野野原地区では国選択無形民俗文化財に指定されている伝統行事「野原のマストリャー」が野原公民館前広場で盛大に行われた。男性たちは勇壮な棒踊りを披露。女性たちは優雅な舞を奉納し、五穀豊穣を願った。

 


 マストリャーは約300年の歴史を誇る。17~19世紀の人頭税時代に公租に関わる穀物の計量担当者をマストリャーと称し、その語源は昔、穀物などを「升取屋」と呼ばれる升本で納めていたことに由来している。

 その年の税を完納したことを喜び、来る年の豊作を祈願して行われるようになったと伝えられている。

 この日は、同地域内の「子組」「寅組」「午組」「申組」の四つの升本から男たちが、かねの音を響かせ集落内を練り歩きながら、午後10時ごろまでに公民館に到着。今年のマストリャーが幕開けした。

 おぼろ月の下、男性たちは勇壮な掛け声を上げながら力強い棒踊りを披露。女性たちは縦列を組み前列がクバ扇を持ち、後列は四つ竹を鳴らし、息の合った舞を奉納。最後は全員が円を描いてクイチャーを踊った。

 主催する野原部落の仲里雅彦会長は「最近は若い人たちが増えて、こうした伝統行事を守り受け継ごうという意識が強まっている。これからも地域全体でこのような大切な行事をしっかりと守っていきたい」と述べた。

 会場には、市民や観光客らも多数訪れ、長年受け継がれた舞を写真に収めながら、地域の伝統行事を楽しんだ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!