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教育・文化 社会・全般
2011年9月21日(水)9:00

伝承者養成講習が開講/宮古上布

染色など4部門に6人学ぶ


講師と伝承者が一堂に会した開講式=20日、宮古織物事業協同組合展示室

講師と伝承者が一堂に会した開講式=20日、宮古織物事業協同組合展示室

 2011年度の宮古上布伝承者養成講習会(主催・同上布保持団体)が20日、開講した。講師は保持団体の会員で、宮古上布製作に熟練の技を持つ5人。上布製作に携わっている6人が受講する。


 講習部門は「図案・手括り」「染色」「織り」「砧打ち」の4部門。今年度は補助金が増額されたため、「染色」と「砧打ち」を新たに設けた。講師と伝承者は昨年より、それぞれ3人増やした。

 受講日数は「図案・手括り」が200日、「染色」80日、「織り」200日、「砧打ち」100日となっている。講習は来年3月に終了する。

 開講式で保持団体の新里玲子代表は「講師の素晴らしい技を受け継いで、自分のものにしてほしい。大先輩の技が後輩に受け継がれることを期待している」とあいさつした。

 市教育委員会の砂川隆生涯学習振興課長は「先人が長年かけて築いた技術の継承と伝承に頑張って」と激励。

 講師の下地達雄さんは「受講するセクションを極めるだけでなく、宮古上布の各工程や歴史についても知る必要がある」と、知識や技術の幅広い習得を促した。

 伝承者の本村千智さんは「与えられた良い機会に、一生懸命勉強したい」と意欲を見せた。


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