12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
産業・経済 社会・全般
2011年11月16日(水)9:00

ベイト剤、イモにも有効/県、普及へ実証展示ほ設置

効果試験では被害ゼロ確認


今年9月に設置されたプリンスベイトの実証展示ほ=15日、下地地区上地

今年9月に設置されたプリンスベイトの実証展示ほ=15日、下地地区上地

 殺虫剤「プリンスベイト」の使用がサトウキビだけでなく、ゾウムシ類の被害の多いカンショ(イモ)にも拡大され、県は普及に向け、実証展示ほを県内各地に設置した。2010年に県病害虫防除技術センターが実施した効果試験によると、同農薬を使った畑の被害塊根率は0%だった。ベイト剤の適用拡大は、カンショ栽培農家に朗報となりそうだ。



 プリンスベイト剤は、誘剤(餌)で殺虫する餌タイプの農薬。カンショを食害しているアリモドキゾウムシと、イモゾウムシを対象にした宮古での実証展示ほは、下地地区の上地に設置した。


 品種は量が多く取れる加工用の「ちゅら恋紅」。ベイト剤は、10㌃当たり6㌔使用した。同品種の年間の10㌃当たり収量は2・5㌧程度を見込む。
 農家によると、被害塊根は収穫量の1割平均ぐらい出る。時には、全滅のケースもあるという。ベイト剤使用は、この被害を減らし商品化率を高める。


 9月に植えたカンショの収穫は、来年2月を予定している。同試験を担当する県宮古農林水産振興センター農業改良普及課の久貝正樹さんは「茎を見ると、被害が出ている様子はない」と良い成果に期待する。
 実証試験では①収量②ゾウムシ類の被害率(商品化率)-などを調査する。


 県病害虫防除センターの試験によると、ベイト剤無使用区の被害率は22・2%、使った所は0%だった。
 同センターはゾウムシ類の被害を減らす方法に①サトウキビとの輪作②害虫が寄生する野アサガオの畑の周辺からの除去③被害塊根は畑の外に出す-なども挙げている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!