12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2012年6月28日(木)9:00

「人を支えること大事」

闘病体験談語る/砂川春美さん
空き缶を換金、Tシャツも寄贈


砂川春美さん(前列左から4人目)と記念撮影する福嶺中の生徒たち=27日、福嶺中

砂川春美さん(前列左から4人目)と記念撮影する福嶺中の生徒たち=27日、福嶺中

 「出会いをかけがえのない宝物として」と題した教育講演会が27日、福嶺中学校(宮国敏弘校長)で開かれた。講師の砂川春美さん(61)が、病気と闘いながらさまざまなボランティアや地域活動を展開してきた体験談を披露。「日常の何気ないことから生きる幸せを見つけて。人を支える大切さを学んで」と呼び掛けた。砂川さんは自宅で1年間集めたペットボトルや空き缶、古雑誌、トレー、段ボールなどを回収して換金、ドラムの部活に励む生徒たちにTシャツをプレゼントし喜ばれた。


 砂川さんは城辺保良在住。同校の学校評議員、市母子保健推進員連絡協議会長、市文化協会副会長など務める。

 乳がんや膠原病など生命を脅かす病気を発病するなど長い間の闘病生活も続けた。

 闘病中に夫を病気で亡くし精神的に落ち込んだこともあった。

 砂川さんは現在も病院に通っているが、「病気だからといって床に就いておれない」とさまざまな団体の役員やボランティア活動を行っている。

 講演ではそういった辛い回想のほか、ボランティア活動でのさまざまな人たちとの出会いを紹介。「自分にできることは何かをいつも探していた。コツコツとやることで充実感が体を満たす」と話した。

 「伝統の保良クイチャーを復活させよう」。砂川さんが一念発起し地域の大先輩たちから唄と踊りの指導を受けた。民謡好きな人たちに声を掛けて保存会を立ち上げた。

 保良のクイチャーを数十年ぶりに復活させ「クイチャーフェス」に初めて参加したことを紹介し「病気を乗り切ったと自己満足している」と語った。

 道路に空き缶やペットボトルがあるとすぐに車を止めて拾う。今では、その行動を知る地域の人たちや知人らが空き缶などを持ち寄ってくるという。

 集まると換金、昨年は福嶺小ミニバスケット部にボール入れかごを寄贈した。

 「母校や後輩のためにはこれしかできないという気持ち。一人ではできない。みんなの力に支えられたからこそ」と話した。

 県中学校総合文化祭に出場した同中のドラム部には、そろいのTシャツをプレゼント。これは砂川さんが1年間に集めたペットボトルなどを換金したものだ。

 ドラム部長の砂川優莉奈さん(3年)は「自分にできることは何でもやっていきたい。頂いたTシャツは大事にします」とお礼の言葉を述べた。ドラムパフォーマンスも披露し、感謝と喜びを表した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!