12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2013年3月10日(日)9:00

79歳でCDデビュー/小禄玄信さん(平良出身)

苦難越えた半生を歌に


79歳でCDデビューを果たした小禄さん=9日、ホテル共和

79歳でCDデビューを果たした小禄さん=9日、ホテル共和

 宮古島市平良出身で那覇市に住む小禄玄信さんが79歳にして、日本クラウンからCDデビューを果たした。曲名は「人生男道」。人生の荒波を乗り越えた半生や男の心意気を歌った。カップリング曲は「母のぬくもり」を収めた。4月7日には、クラウン歌謡祭(マティダ市民劇場)に出演し、故郷での初舞台を踏む。


 2008年に、「直腸がん」を宣告された小禄さん。激務によるストレスが原因と気づき「生き方を変えよう」とボイストレーニング教室に通ったのが、デビューの発端だった。

 小禄さんは、中学を卒業後裁判所に勤務。仕事をしながら宮古高校定時制に通い、1957年に卒業した。高卒では満足せず、中央大学法学科の通信教育を経て、沖縄大学法学科の入試に合格。卒業したのは、35歳の時だった。

 教室で指導する歌手の仲宗根健さんが、そんな苦難の経歴を聞き取って作詞。宮川つとむさんが作曲した。

 「港カモメが見送る船に 大志を抱いて俺は行く 自分の道は自分で開け 父の言葉は男の命 明日を夢見て乗り込んだ」(人生男道より)。戦後混乱期の貧しい時代に、夢を追った青年(小禄さん)の姿が浮かび上がる。「自分には、根気と忍耐を表す『ワイドー精神』が息づいている」と強調した。

 幼いころから美声で知られていた小禄さん。歌声は伸びやかで美しい。

 「母のぬくもり」は、やさしかった母にささげた歌。「母のぬくもり感じていたから耐えられ、今もそのぬくもりは血となり、肉となって生き続けている」と遠い母に思いをはせる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!