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社会・全般
2013年5月3日(金)9:00

「紫芋かき氷」を考案/植物園のゆくい家

広がる紫イモの可能性


紫イモのペーストを使って考案された「紫芋かき氷」(手前)と「紫芋スープ」

紫イモのペーストを使って考案された「紫芋かき氷」(手前)と「紫芋スープ」

 宮古島市熱帯植物園内にあるレストラン「ゆくい家」がこのほど、「紫芋かき氷」と「紫芋スープ」を開発した。いずれも宮古島産紫イモのペーストを使用しており、ほんのり香る紫イモの風味と美味を楽しめるメニューだ。宮古では紫イモを使った菓子類などの商品化が相次いでおり、紫イモのブランド化に向けて可能性が広がっている。


 「ゆくい家」は市の施設で、郷土料理体験施設にも位置付けられている。今は有限会社シンプロが運営して来園者に食事や飲み物を販売している。シェフは料理研究家でフランス料理を専門とする若林昌英さんで、今回のかき氷とスープも若林さんが考案した。

 かき氷は完全無添加のデザートで、紫イモ独特の風味と食感を楽しめる。アルコールを熱で飛ばしたブランデーによる味付けが絶妙で、リンゴのシロップ煮やレモングラスが味にアクセントを加える。

 紫色が鮮やかなスープも人気メニューの一つ。宮古島産のタマネギやセロリ、キャベツなどのエキスを使用した自家製のコンソメに紫イモペーストを入れ、それを豆乳で伸ばしてスープにした。紫イモの香りを存分に味わえるスープだ。

 シンプロの営業を担当する島袋竜之進さんは「地元の食材を使った無添加のスイーツ(かき氷)なので安心して食べることができる。島の人が食べやすいようにスープを含めてすべて地元の食材を使った。多くの市民に地元の食材、料理を味わってほしい」と話し、地産地消に伴う紫イモの消費拡大に期待を込めた。


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